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引きずり誤差とは
名づけました。
良く分かる例がこれです。
機械的な調整を突き詰めた上で、「正円が加工できない」と表現上される現象の多くがこれかも知れません。
補正の内容
この「正円が加工できない」現象は既定のプログラム内部での数値の誤差と予想していましたが、ComOnLaser でも全く同様に発生しました。(ある意味正しく再現したといえる)
ですので、物理現象と予想し、試行した結果、Y方向に 0.075mm、X方向に 0.025mm、移動方向に対してプラスの補正を行ったところ改善しました。(数値は調整の結果です)
推測をたとえると、学校の校庭でラインマーカーを使って線を引くとき、手首に力を入れないで「自分」が「円の真上」を歩くと、白線はずれます。
綺麗な円を引こうと思うと、「自分」は「円の外側」を歩くことになると思います。座標系で言うと、「移動方向に対してプラス」となります。
それの補正が上記の 0.075mm と 0.025mm なのだろうと思っております。
レーザー加工機の個体差(推測)
上記の補正の値は ComOnLaser のアプリケーション初期値になっています。
が、ベルトの張りの強さに大きく依存すると推測され、調整が必要なことが多いと思います。
設定の方法
「設定」→「Advanced settings」の値を変更します。
問題は設定する数値を求める方法です。
少しややこしいのですが、以下に例示します。
少しややこしいのですが、以下に例示します。
工作用紙に直径20mmの円をくりぬきます。
このときに「右回り」だったのか「左回り」だったのかを把握しておきます。
例では右回りでした。
くりぬいた穴に1円玉をはめ、光にすかします。
Y方向の補正が過大になった場合は値を減らして追い込んでいきます。
Y方向の補正が進むと、X方向の誤差が顕在化してきます。
誤差が大きい方の補正を繰り返す形になります。
最終的にはこのようになりました。
直上60mmの地点から加工開始
真右60mmの地点から加工開始
今回は直径20mmのみで補正の設定を行いましたが、直径5mm や 2mm の円の加工結果を見るとさらなる補正の余地を感じます。
適した基準器があればさらに追い込めるかも知れません。
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